作り手・売り手にも得意・不得意がある
建築士にも施工業者にも、得手・不得手があるのは覚えておいて欲しい。
川崎のNさんは、「木造ばかりやっていて、この建物が木造以外ではじめてやった建物だったと言うから、この建物でIさんは勉強したんじゃないの」と、怒りのもって行き場に困って、欠陥アパートを造った業者に同情する始末。
かと思うと「もともと、鉄骨屋で家なんか建てたことがないのに、景気が悪くなって、鉄骨だけでは儲からないので、建て方までやるようになったのだから、建築のことは知りないよ」と、いう例もある。
「契約する段階で、木造の壁の上にタイルを張ると間違いなく割れたり、剥がれたりするから止めたほうがよいと言ったのに、今更」と美術館の施工を行った業者が裁判の準備書面に書いているが、言い逃れの最たるものだ。
こうした台詞は、自分に自信がないことの裏返しの言葉なのだ。医者にも、専門があるように建築にも専門が事実ある。最近の建築士は、鉄筋コンクリート造については、それなりの知識を持っているが、木造の知識については疑わしいといえる。
建築士でなく古い熟練した大工さんの方がはるかに安心してまかせられるのは。しかし、そうした熟練技能者が少なくなってしまっのが事実これも時代なのか。それでも、業者や建築士が得意にしている分野で仕事をさせるのが賢明だ。初めてやるので勉強・研究を兼ねているので、経費・設計監理報酬を度外視して、一生懸命やるからやらせてほしい、という意味は「失敗覚悟」でやらせることなので、危険も大きい。やる気は認めるがこちらとしても必死なのだ。
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